可処分所得と言う消費税の増税で減ってしまう、家計に直接効いてくる指標について紹介します。
あまり聞いたことの無い言葉かもしれません。
たまに聞いたり見たりするけど、どういうものか良く知らない。
ところが、この指標、あなた自身の景気について表している、かなり大事なもの。
あなたの生活向上に最も関する指標ですね。
アベノミクスなどの影響で平均年収が徐々に回復している。
政府は景気回復していると連呼している。
ところが実感として、景気回復しているようには感じない。
家計簿を付けて数字を見ていても楽になってなどいない。
自由に使えるお金なんて全く増えていない。
むしろ減っている。
その理由は実質「可処分所得」がどんどん減っているから。
これは給料が上がっても、引かれるもの(税金、社会保険など)が多くなり、使えるお金が減っているということ。
勤労世帯の社会福祉の負担額が凄く上がっている。
所得税、年金、健康保険の負担額の増加。
更に消費税増税によって更に景気の実感は悪くなっていく。
「可処分所得」とは景気の実感に関する本当に大事な指標

景気の回復を私たちが実感できるかどうかは「可処分所得」が増えているかどうかと直結してきます。
世間で景気が回復してきているなどと言ったとしても。
政府が景気回復とドヤ顔しても、実感として感じるには「可処分所得」の増加が必要。
サラリーマンの平均年収が上がっているというニュースは見るけど。
実感が無いのは可処分所得が増えていないから。
可処分所得って何?
私たちの生活にダイレクトに効いてくる「可処分所得」。
聞いたことはあるのに、「何か?」と言うのを分かっている人は意外に少ない。。。
そこまではなんとなく分かった。
じゃぁ、何なの?
ずばり、「あなたが実際に使えるお金」を表したものです。
使えるお金が増えなきゃ意味無い。。。。
可処分所得とは実際に使えるお金
もらった給料から、税金、社会保険などを差し引いて、実際に手元に残るお金。
家計簿でも、収入として使うのはこの可処分所得の数字でしょう。
「可処分所得」とは家計に最も大事な数字
可処分所得とは、家計を管理していく、生活をしていく中で、最も大事な数字。
給料は総支給と手取りとあります。
総支給から色々引かれて手取りになりますよね。
給料の平均が上がっているなどと話題も出ますが。。。
総支給の給料がいくら増えようと、税金や社会保険など引かれるものが上がってしまえば元も子もありません。
生活していく上で、私達庶民が体感する景気を判断する上で大事なのは可処分所得なんです。
「可処分所得」とは消費税で大きく減少してしまう。
もちろん消費税によって可処分所得の減少、増加に大きく影響してきます。
消費税も所得税、住民税などと同じ税金になりますよね。
ただし「可処分所得」の計算では、給料から消費税分も引きます。
なので給料が変わらず、消費税が上がれば、可処分所得は下がります。
例えを。(大和総研「消費税増税等の家計への影響試算」より)
「片働き、年収500万円、子供4人」の場合
年間8.83万円の減少
年間3.96万円の減少
となってくる。
これでは安いものを探してスーパーを駆け回っている主婦の苦労も、「増税」一発で吹き飛びますね。。。。
2019年までの可処分所得の推移
参考資料にあるように2011年から2019年までの可処分所得の推移を見てみると、
2019年の現在で約25万円の減少。
可処分所得、実際に使えるお金が2020年には30万近くも減ってしまう予想。

同じ稼ぎでも今のほうが使えるお金が減ってるってことでしょ?
世の中の景気が回復しても私たちにはお金が回らず、国の社会保障や、借金にどんどん回されてしまう。。。。
景気が回復して、給料があがったとしても、じゃんじゃん国に取られていく。
私の勤めてるような中小企業なんて、1年で5000円上がれば良い方でしょ。。。。
可処分所得を減少させてまで取り上げたお金はどこに?
果たしてこれだけの勢いで「可処分所得」を減少させ、家庭から(サラリーマンから)吸い上げたお金。
これはどこに行っているのか?という疑問が上がってきませんか?
実は借金の返済に回っているんです。
下記に参考になるサイトも載せておきます。
出典:「新」経世済民新聞 「【藤井聡】財務省は今、阿部内閣下で増えた「自由に使える血税」の全てを、国民のためでなく「自分のため」に活用しています。」より
https://38news.jp/economy/13285
まぁ、借りたものは返さなきゃいけませんが。
過去の先送りのツケを今の現役世代である私達が支払わされている。
と言った状態。。。。
特にサラリーマンの負担は大きくなります。
税金や社会保障などは取りやすいところから取るのが世の常。
年末調整等を会社が処理してくれるため、税金の支払いなどに関してあまり興味を示さず、ものすごく疎くなっているのがサラリーマンです。
確かに税金などは非常にわかりにくく、忙しく日々仕事している中で学ぶのも大変。
ただ、そういって、
「お金を取られやすいカモ」
にされているのが、現状です。
当然のように過去のツケをサラリーマンが主に払っている。。。
- 社会保障は崩壊寸前
- 大慌ててお金を集めるターゲットはサラリーマン
借金から学んだ、搾取されるサラリーマンと崩壊寸前の社会保障の現実

これからも変わらない可能性も
こういった状態はこれからも変わらないと思います。
もう1人1人が気づいて行動するしか無いんです。
まずは現状を知ってみてください。
私のオススメの本はこちらです。

賛否両論ある本ですが、勉強になります。
しっかり学び、「可処分所得」をしっかり増加させていきましょう。

【まとめ】
実際に体感できる景気の指標は「可処分所得の推移」
平均年収なども統計がありますが、実際の体感とは程遠い。
可処分所得とは、もらえる給料から税金などの必要経費を差し引いて、実際に生活に使えるお金。
それが2019年までの8年で年25万円の減少。2020年には30万円近くも減少する可能性も。
その差し引かれた分の使途としては国の借金返済がほとんど。
悲惨な現状です。
そして、サラリーマンからは非常に取りやすいのでどんどん取られる。
サラリーマンは良いカモ。
なぜなら、ものを言わない人達だから。。。。
こちらの本にも詳しくあります。
たまに売り切れにもなってしまうので、お早めに。
