家計簿

日本の過剰で異常な保険のあり様。ライフプランを考える際にも要検討。

日本人独特の保険の考え方についてご紹介します。
周りは当然のように保険に入っていて、保険の根本を考えたことも無いかもしれません。

人生の5大支出の一つと言われる保険、本当に必要かどうかをしっかり検討してますか?
5大支出についてはこちらの記事に書きました。

働き方も変化している今、その保険についての考え方を今の日本の社会背景から、諸外国と比較しながら考えてみましょう。
今のアナタのライフスタイルに合わせたベストな保険に考え方が見つかるかもしれませんよ。

人生の5大支出。保険について考えたことありますか?

人生で最も大きな支出言えますか?

  • 住宅
  • 老後
  • 教育
  • 保険

ですよ。

悪い言い方をすればあなたの人生を圧迫しているのが上記の5つです。

5大支出に関してはこちらの記事に書きましたので、参照してみてくださいね。

人生の三大費用。実は更に二つ。合計では1億5千万。その備え方は?

そのうちの一つ「保険」。
これって本当に必要ですか?

  • 「もしものときのためにかけておかないと。」
  • 「何かあったら残された家族がかわいそう」
  • 「皆入っているし、当然入るべきものでしょう」

色々な声が聞こえてきそうですが、その考え本当に正しいんです?
家計を大分圧迫してると思いますが、その価値はありますか?
ただ、周りがそうしてるから、あなたも横にならえで加入してませんか?

会社に営業に来る保険の営業の人に言われるがままに入ってませんか?
日本では入るのが普通、常識、当然なのかもしれませんが、果たして海外は?

欧米諸国と比べても異常な状態

生命保険料総額で見てみると、

生命保険料総額
  • 1位:米国
  • 2位:日本
  • 3位:英国
  • 4位:仏国

しかしその生命保険の中身を見てみると死亡保険、がん保険、医療保険のような保障系の生命保険は、日本以外では本当にわずかしか売れていないんです。
欧米での保険のほとんどが、一時払い(加入時に一括で払込むもの)の年金保険。
保険発症の国、英国ではほとんどがこれ。
伝統的に銀行での保険販売が盛んな仏国でもこのタイプの保険。
その目的は、投資信託などと同じ運用目的の保険なんです。
日本で代表的な死亡保険にはほとんど入らないんです。
ちょっと驚きじゃないですか?
その背景には、夫が働き、妻が家庭に入る。
と言う「お父さん大黒柱」的な考えの影響もあると思います。
欧米では共働きが当然で、夫婦共に社会で活躍、家計も二人で、家事も二人で。
と言う考えがあることも根底にはあると思います。
ちょっと露骨な言い方すれば、

「お父さんが亡くなっても、お母さんが充分に稼ぐから、生活は何とかなる。
それ前提でやっているから、特に問題ないでしょ。」

と言うような。


日本の保険はガラパゴス

日本は保険に入るのが当然。

  • 「社会人になったら入るのが当然」
  • 「大事な家族への責任として入っておくべき」

果たして、それは本当にそうなんでしょうか?

欧米諸国は「そもそも保険は必要なの?」と言う考えです。
そんな考えは「入って当然」の日本では生まれないでしょう。

本来何かあったときのために入る保険。
「必要がなければ保険は入らない。」なんていう考えが生まれにくい風潮ですね。
では何でそんな社会の風潮になったのか?

保険の常識を疑え

そもそも生命保険は中間所得層向けの金融商品。
戦後の経済成長の結果、「一億総中流家庭」となり、皆が保険のターゲットになりました。
富裕層はお金があるので、保険に入る必要はありません。
低所得層は保険に入る余裕なんてありません。
(借金で苦しむ我が家も、つい最近まで一切生命保険に入っていませんでした。)

「一億層中流家庭」の時代は大きなマーケットがそこにはありました。
周りを見れば、続々と保険に入っていく。
それに釣られて、自分も入らねば。と焦る。
また、日本人的、ヨコ並び意識も重なります。
その結果、保険加入の流れが一気に加速。
そうなると、欧米のように「果たして本当に必要か?」なんて考えません。
本来はこういった根本的なところから各家庭ごとに考えないといけないのに。
そんな根本を考えさせてくれないような情報ばかりの氾濫も。


保険の情報はいつも売る側から

保険に関する情報はいつも保険会社や、保険を斡旋する代理店からの情報ばかり。
そもそもそこからの情報には一方的なバイアスがかかっているのに。
売る側からの情報ですから。
「要るか要らないか?」ではなく「どの保険がいいのか?」と言う情報。
もう情報が「保険加入の前提」で提供されるんです。
「そもそも必要なのか?」と言う視点は覆い隠されてしまっています。
こういった情報の氾濫の結果、日本人の常識が、「保険は入るもの」となりました。
あなたも親世代に言われたことありませんか?

「社会人になったんだから、保険くらい入っておきなさいよ」

社会人になり立てで、死亡も、病気もリスクなんて滅茶苦茶低いのに。
会社に来る保険のおばちゃんに言われるがままに三大疾病特約の付いた高額保険に入らされる。

親に入っておけって言われたから。
いやいや、親御さん、折角稼ぐようになったのに、もっと大事な部分あるでしょう?
保険とか、今じゃなくないですか、、、、、?

まずは根本から疑って考えて

戦後からバブル崩壊まで、長い間続いた高度経済成長。
この間に人々の給料は上がり続けました。
お陰で皆が豊かになり、蓄えもできた。
銀行の貯蓄も高い利息のおかげでどんどん資産も増えてきた。
そんな状況であれば、保険加入もなんともないでしょう。
社会に経済的余力があり膨張する保険料負担を支えました。
しかし、それはもう過去の話。

  • 上がらない給料。
  • 回復を実感できない景気。
  • 上がる消費税。
  • 増大し続ける「社会保険料」
  • 使えるお金「可処分所得」が減るばかり。

そんな現代にバブル前の時代遅れの考え方を押し付けられても。

まずはしっかり今を生き、自分の人生を送るために、ライフプランを作る。
そして、出来る限り固定費を押さえる。
この世知辛い現代で豊かな人生のために、根本から見直してみる必要が。


まとめ

人生の5大支出の一つ。保険についてしっかり考えたことありますか?
しっかりというのは、根本からという話ですよ。
欧米と比べてもとても特異な日本の保険。
諸外国と比べても社会保険の充実している日本。
それなのに、補償型の生命保険がとても売れている。
(補償型とは、病気入院などが保証される保険のこと。)
そもそも欧米諸国は、「本当に必要なのか?」と根本から考えます。
必要性を感じなければ加入すらしない。
確かに加入するだけですごく負担も大きくなります。
何かあった不足の事態に備えるのもいいですが、まずは今を豊かに暮らしたくないですか?
周りの「普通」に流されずに、しっかり自分に合ったライフプランを。
こちらの本は保険について見直すのにオススメ

まずは一度ちゃんと根本から考えてみて、大事なお金もしっかり守りましょう

ABOUT ME
丸山 さとし
26歳から借金3000万を抱え、人生奮闘中。投げ出したり、逃げ出したくなりながらも、妻と子供とやってきました。現在39歳。明るく元気に楽しくやっております。 地元長野県松本の家族のブログも運営しております。 https://matsumoto-maru.com

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