この記事では借金に悩み自己破産を考えている。
ただ、
- 会社など周りにばれないだろうか心配。
- サラリーマンだから仕事に影響が出たら困る。
- どのくらい周りに知られてしまうのか？
と言うところを紹介します。
結論から言うとほとんどばれません。
家族など一緒に生活している人にはばれてしまいますが、
信用情報などには傷が付いてしまい不便も有りますが、もし借金で相当悩んでいるのであれば。
自己破産と言うのも視野に入れてみるのもいいと思います。
ただし、過払い金請求、個人再生、債務整理などはしっかり検討した後に。
サラリーマンが自己破産したら会社にばれてしまうのか？
サラリーマンの自己破産は基本的にはばれません。
ただしばれてしまうケースもあります。
どのような場合にばれてしまうのか。
ケースごとに見ていきますね。
「退職金見込額証明書」の発行
「退職金見込額証明書」余り聞きなれないとは思います。
現時点での退職金がいくら受け取れるか、見込の額を会社に証明してもらう書類。
自己破産の手続きで、稀に提出を要求されることがあります。
会社に出してもらわないとならない書類。
申請した際に理由を聞かれます。
その際は
- 「住宅ローンの借り換えのため。」
- 「金融機関からの借り入れのため。」
と言った理由を伝えましょう。
間違っても「裁判所に提出するため」なんて言ってしまったら、そこからばれてしまいますからね。
「官報」への掲載
自己破産をすると「官報」という政府の新聞のようなものに載ってしまいます。
紙とインターネットで見られるものです。
ただし、これを毎日チェックしているのは一部の特殊な業種の人達だけ。
この「官報」によってあなたの自己破産の事実が公になりますが、まずばれることは無いでしょう。
サラリーマンが会社に借金がある場合
サラリーマンが会社から借金をしてしまっている場合はほぼ確実に知られることに。
自己破産は任意整理と違い、借金の整理対象を選ぶことは出来ません。
そのため、全ての借入先に裁判所から自己破産をしたという通知が行きます。
そのため、この場合は確実に会社にばれてしまいますね。
こういった場合は債務整理で何とかするほうが良いかもしれません。
会社にばれた場合の影響
上記にもあるように、基本的には会社にばれる可能性は低い自己破産。
ですが、万が一ばれてしまった場合にはどのような影響が？
自己破産によって「クビ」にはならない
自己破産をしても会社はあなたを「クビ」にすることが出来ないんです。
「労働契約法」でも決められていますね。
簡単に言うと業務に支障をきたしたり、会社に損害を与えたりしない限り「クビ」には出来ません。
昇進への影響、降格も基本的には無し
自己破産による昇進への影響、降格等についても上記の理由と同じ。
業務には関係ない個人でのことのため、「自己破産」を理由としての影響は有りません。
もし自己破産を理由に「クビ」や処分をされた場合には弁護士などに相談し、しっかり対応していきましょう。
ただし、一部の職業では処分も有り
職業制限に該当すると自己破産により「処分」されることもありえます。
その職業の例としては
- 弁護士
- 弁理士
- 司法書士
- 不動産鑑定士・業者
- 公認会計士
- 公正取引委員会委員・委員長
- 金融商品取引業
- 下水道処理施設維持管理業者
- 一般建設業・特定建設業
- 測量業者
- 地質調査業者
- 鉄道事業者・役員
- 卸売業者
- 貸金業者
- 警備員 など
また、銀行などの金融系の管理職なども処分を受ける対象にもなりえます。
過去に裁判で処分を認めた事例も。
こういった職業の人の場合は自己破産ではなく債務整理や、個人再生などの別の手段で解決することをおすすめします。
上司や同僚への心象は？
相手の性格にもよるでしょうが、最近はそれほど気にし無い人のほうが多い気が。
私も3000万の借金を抱えた1サラリーマン。
ブラックリスト入りもしています。
自己破産は出来ずに、債務の整理をしています。
整理後に転職もしているため、入社の際にはその旨を伝えています。
相手がどう思っているかは分かりませんが、業務に支障は全く有りません。
むしろネタになって相手との距離も近くなり、仕事がしやすくなっているように感じています。
自己破産が家族にはばれる可能性は大
自己破産した際に家族にはばれる可能性が高いです。
事前にしっかり相談しておきましょう。
不動産などの財産も無くなり、家族もいなくなってしまった。
ではちょっと辛すぎますよね。
裁判所からの書類は弁護士を通せば直接家に来るのは防げます。
ですが、クレジットカードが使えなくなったり、財産整理もあったり。
ばれるリスクは非常に高くなります。
一番身近な存在の家族です。
くれぐれも事前に相談しておきましょう。
まとめ
借金に困り果て、最後の手段としての自己破産になると思います。
もしそうでないとしたら自己破産を考える前に
- 債務整理
- 個人再生
- 過払い金請求
をしてみましょう。
財産を取られて、信用情報に傷が付く（ブラックリスト入り）。
数年したら戻りますが、キャッシュレス化も進む中、不便は多くなります。
家族以外の周りにはばれる可能性は低いですが、キャッシュレス化の世の中ですかね。
本当に借金に困り、他の手段でもどうしようもない。
そんな場合にはしっかりプロに相談し、心を病む前に解決に向けて動きましょう。
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