この記事では厚生年金のバカ高さについて、国民年金と比較して紹介していきます。
厚生年金は国民年金の約3倍もの金額を払わされているって知っていました?
2004-17年の年金改革によって13.93 ⇒ 18.3%つまり4.37%も上げられてるんです。
政治家の票集めのため、自営業者の加入の多い国民年金には「年金改革」の手が及びませんでした。
結果、保険料率の上がったのは厚生年金。
こうしてどんどん国民年金との間に差が開きます。
年金が不足しているといわれますが、その穴埋めは厚生年金からされています。
国民年金は未払いなども多く、圧倒的に足りていませんから。
こうして厚生年金はどんどん値上げされ、バカ高くなっていくんですよね。
消費税は
- 1997年には5%
- 2014年には8%
- 2019年に10%
上がるごとに大騒ぎするのに、4.37%上がってもさほど騒がれない厚生年金。
そろそろ気付いていきませんか?
私がこの消費税で騒いで社会保険(年金)で騒がない異常に気付いたのはこの本のお陰でした。
(社会保険全体がどんどん値上がりしていますが、本記事では厚生年金にのみに注目しました。他の介護保険、健康保険については別記事で)
「厚生年金、健保は会社が半分してくれている」
⇒「お得」と言う勘違い
サラリーマンの大概の人がお世話になっている厚生年金。
よく聞くのは
「会社が半分払ってくれているから、お得」
と言う話。
これは大きな勘違い。
決してお得なわけじゃないですよ。
会社は半分をあなたのために、ボランティアで出してくれているわけじゃ有りませんから。
結局は全部人件費として計上
会社側は厚生年金も全部含めてあなたに支払う金額を決めています。
そこには会社負担の厚生年金分も含めていますから。
例えば額面で30万の給料をもらっている人の場合
(※額面と言うのは色々引かれる前の状態)
従業員負担:2万7450円(給与天引き)
会社負担分:2万7450円
⇒ 会社から見るあなたの人件費32万7450円
つまりあなたにかかる人件費は会社側は32万7450円として考えています。
昇給(給料を上げる)時も同じように。
1万円上げる(昇給)となると会社の負担は1万1830円の増となります。
決して
「こいつは頑張ってるから会社負担分1830円は人件費から省いて考えるか!」
なんて考えません。
ちょっと言い方は悪くなってしまったかも知れませんが、あなたも経営者なら同じように考えませんか?
30万の給料を従業員に払い、それにくっついてくる厚生年金の費用2万7450円。
合わせて従業員にかかる費用は32万7450円。
これはその人にかかる人件費だと。
ちなみに先進国の中でもトップクラスに社会保険料が高い国は日本
個人の所得税負担より社会保険料負担が大きいのは主要国中では日本だけとも指摘されていますからね
同じ能力の人が二人なら業務委託を取る
仮に会社が30万で人を雇って仕事をこなすとします。
(能力や出来る仕事は同じとして)
例として雇用保険だけを考えた場合。
- 従業員を雇った場合の人件費
⇒ 32万7450円 - 業務委託の場合の人件費
⇒ 30万円
とかかる費用も変わってきます。
人を使うとなると、相性や年齢性格など単純な話ではないですが。。。。
単純に考えるとこうなってきます。
社会保険料分、従業員を雇うほうがコストがかかる。
(社会保険の内、厚生年金と健康保険は会社負担有り)
業務委託を受けていたほうが得
今度は雇われる側の計算。
会社が30万を使って人を雇うとした場合。
- もらえる金額、従業員の場合
⇒ 収入24万5100円(厚生年金2万7450円x2(会社と個人)) - もらえる金額、業務委託の場合
⇒ 収入28万3100円(国民年金は1万6900円)
となります。
ちょっと分かり難いかもしませんが。
とにかく厚生年金は会社が出してくれる分はサービスで払ってくれているわけじゃないということ。
会社側はしっかり人件費として計上しているということ。
つまりあなたが働いて売り上げた、その売り上げの中から支払われているということ。
国民年金はなぜ安いのか?
国民年金はなぜ厚生年金と比べて安いのでしょうか?
どうして厚生年金は企業と個人から両取りして、国民年金の約3倍にもなる金額を納めなければならないのでしょうか?
政治家の票田がそこに
国民年金には個人事業主、自営業などの小さな企業が入リますよね?
そこは政治家に取って大事な票田なんです。
厚生年金の変わりに、国民年金を上げたりしたら、選挙の際に投票してもらえなくなる。
政治家に取っては死活問題。
つまりそこに関しては改革のメスを入れられない。
ではその分を物言わぬサラリーマンの厚生年金に転嫁していくということですね。
どこかから巻き上げなければ、制度を維持する原資はまかなえませんから。
値上がりしても文句は会社へ。
政府には行かないから、バレずに値上げできちゃう。
ただ、こういうところに隙間があるんですよね。
お金持ちになるための。
個人事業主 ⇒ マイクロ法人は肥える
これが「制度の歪み」と言うもの
ちなみに個人事業主になり、法人化することをマイクロ法人といいます。
(※法人とはいえ従業員は自分と家族だけ)
業務委託であなた個人で仕事を受けているマイクロ法人は厚生年金から国民年金に切り替えます。
(法人で委託料という形で給料を受け取り、あなたはマイクロ法人から給料をもらう)
先ほどの30万の例で言うと2つの年金制度の差額
厚生年金(2万7450円x2)- 国民年金1万6900円=3万8000円
これを個人で積み立てて老後のために資産を作ったりしていきます。
それによってどんどん豊かになっていきます。
勝ち抜けですね。
ただし、サラリーマンのメリットは享受できなくなりますが。
(※倒産やリストラなどが盛んになってきた今日。サラリーマンのメリットも微妙なところですが。。。)
それでも従業員には従業員の良さと言うのが有りますけどね。
- 安定している。
- ボーナスある。
- 福利厚生ある。。。。etc
と言った感じでしょうか。
なので本当に人それぞれの好みで選べばいいと思います。
ちなみに、私はもっぱら、
業務委託の個人事業主化 → マイクロ法人(法人成り)
を狙っています。
今はサラリーマンをしていますが、着々と準備を進めています。
副業で収入の柱を作り、個人事業主化して資産を着々と増やしていくために勉強をしています。
あなたの大事な時間を使って働いて、その成果としてお金をもらえる。
- そのお金を最大化したいと思っていませんか?
- 不当な評価でストレスばっかり貯めていませんか?
そんな人はこの本読んで勉強しましょう。
個人で稼げる時代。
会社員だけにこだわる時代でもなくなっていますよ。
まとめ
厚生年金がお得と考えている人、ちょっとずれているかも
「会社が半分払ってくれているからお得」
これは大間違いです。
会社が払ってくれている分も会社はあなたの人件費として考えています。
「よく頑張っているからボランティアで半分は持ってあげる」
そんなノリは微塵もありません。
つまりあなたが働いて稼ぎ出したあなたの人件費から支払われている。
(保険料が上がれば会社はあなたの給料を調整します。)
あなたが従業員でなく、業務委託ならその分給料を多くもらえているということ。
(社会保険は自分持ちになりますが)
大分混乱するような分かり難い話ですが、
あなたに30万の人件費がかかるとしたら、
- 国民年金では1万6900円
- 厚生年金では5万4900円
引かれると考えてください。
この国民年金と厚生年金の違いは「制度の歪み」から出来てきてしまったもの。
いかにこういった歪み、隙間を上手く活用していくかが、上手に稼いで賢く生きるための知恵になります。
「副業元年」「個人の時代」といわれる今。
知識を得ることで武装して搾取から逃れて自由に生きていきましょう。
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