仕事

「ブラック企業は退職せよ」叫ばれているが、その原因は日本の慣習に

昨今ブラック企業についての問題が表面化し、その問題について騒がれている。

なぜ昔はそんな問題が無かったのに、今になって表面化してきたのか。
また、なぜそのようなブラック企業がそこら中にあるのか。

ブラック企業の問題と言うのは、日本人の働き方の変化、企業体質の変化、悪習の常態化などによって表面化してきました。
昔からブラックと言う状態は常にあったが、それでも企業と労働者がwin-winを築けていたから、許されていた部分もあります。
私自身「ジェットブラック」といえるほど、ひどい会社で働いた結果心を壊しかけてやっと脱出できました。
また、3000万と言う多額の借金を返すために、いかに効率よく働き、結果を出すか。こんなことを常に模索中。
学びと実践を日々繰り返しています。

なぜ最近になってブラック企業問題が騒がれているのか?

ブラック企業の問題が騒がれるようになったのって、ここ最近ですよね?
その理由とは、日本社会の変化などに原因があるんです。
先日までの日本と欧米の働き方の違いの記事に関連します。
関連記事はこちら
ジェットブラック企業の経験からも、気づいたことをまとめました。

日本人の働き方の変化

日本と言うのは単一民族でずっと来て、文化の違いなどによる問題などがあまり無かった国。
そのため、日本独自の「おもてなし」や「おもいやり」相手を察するということから「暗黙知」が生まれ、その会社でしか使えない能力「企業特殊技能」が習得されました。
その結果、企業と、従業員の相互依存が生まれ、

終身雇用するから、転職しないで勤め上げる

と言う文化になりました。
そういった状況のため、多少ブラックでも歯を食いしばり、一生の安泰と言う甘い汁を吸うことが出来てきていたのです。
(腹の中では、日本人は相当会社に対して我慢してきた。と言うアンケートも)

企業の変化(景気の影響)

景気が右肩上がりであれば、どんどん昇給し、どんどん事業を拡大。
利益も増えて従業員への配分も沢山し続けられた。
ところが、景気と言うのは波があるのが常。
バブル崩壊後の失われた20年(30年?)といわれるように、その不景気の煽りは、どの企業にも訪れます。
退職金も含め生涯安泰と信じきっていたため、「サービス残業」「モーレツ社員」をその対価としてきた。
ところが、景気の影響による業績不振などから、遂に「リストラ」と言う最悪の裏切り行為をせざるをえない状況に。
ただこの「リストラ」という裏切りが起こったことで会社の信用は無くなり、自分の努力は報われるのだろうか?と言う疑問を労働者に持たせてしまった。
そうして疑心暗鬼になると人はそこまで頑張れなくなる。
無理が利かなくなってくる。
そういうところから一気に不満も噴出しますよね。

悪習の常態化

疑いは持ちつつも、今までの働き方がそんな状態だったので、不満がありながらも環境急には変えられない。
そして、今までひたすら歯を食いしばって頑張ってきた人たちの立場が上がってきたために、部下にもそれを求めるように。
と言うか、その働き方が普通であって当たり前。
「勿論部下もそうするよね。」「仕事とはこういうもの。」
と言う固定観念も出来上がっています。
さらに、人間とは自分の過去を美化し過大評価するもの。
自然と自分のやってきたことよりも更に上を求めるようになりますね。
自分達はやってきたんだからやって当然と言う状態。
相手への感謝や承認も自然と減ってしまうものです。
結果、自殺者が出たり、心壊れて病気になってしまう人が沢山出てきてしまった。
問題の表面化です。

私がジェットブラック企業で飲食店の店長をやっていた頃の話
とにかく人が足りなかった。
私自身も人不足を埋めるために一日20時間労働とかも、”ざら”にありました。
社長からは叱責と恫喝しかなかったですが。
それを反面教師として、アルバイトの子達にはとにかく感謝と承認という事をし続けました。
結果、物凄く働いてくれました。
「丸さん(私)の為だからね~」
とか、涙無しでは語れないような事言いながら、アルバイトの範囲を超えて頑張ってくれてました。
もう完全にブラックバイトでした。。。。
反省も凄くしていますが、学びも沢山いただきました。
結局、心底感謝と承認をすることで、人は頑張ってくれるし頑張れるんだと。

「自分達もやってきたんだから当然やるでしょ。」
「やって普通だろ?何で文句言うの?」
と言う状態では絶対ダメ。
感謝承認があることで人は頑張れるのに。
(ただしブラック企業は絶対ダメ)

昔とは違う今の状況。過度期の歪みか。

経済が右肩上がりのバブル前1980年台以前とは状況もかなり変わってきています。
それと共にこういったブラック企業の問題などが表面化してきている。
これは変化の過程にあるからだとも思います。
だからといって仕方無いなんてことは言いません。
断じて許してはいけない問題だと思います。
私も被害者だった立場から、まずはブラック企業からは逃げるべき。
今は「退職代行」なんていう素敵なサービスも沢山あります。

オススメの退職代行は下記

また、自分の企業がどうなのかというのも冷静に判断することも忘れずに。
なんとなくの周りの話との比較で決めつけない様に。
丁度2019年4月から「働き方改革」というのが法整備されます
企業がどう対応するのか判断するのか?
従業員としては見極めることが出来る良いきっかけです。
まずは、あなた自身が「働き方改革」について知る必要はあります。
法案の内容は分かりやすく「これから始まる「働き方改革」必ずあなたにも影響が。知識を武器に。」にて記事にしました。

まとめ

昔ながらの日本の慣習。持ちつ持たれつといった互助の精神が色濃く感じられる企業体質。
とてもいいことだと思います。
そして、日本の互助の精神の典型が協同組合。(生協、農協など)
これは無形文化遺産(ユネスコ)として国際的に認められるほどすばらしい互助の精神が日本人の根っこにある。
ところが、景気と言う波によって、その企業の体質も変わらざる得なくなりました。
「リストラ」をせねば企業として生き残ることが出来なくなり、踏み切った結果、企業と従業員の相互依存の関係も終わりに向かい始めました。
それを皮切りにブラック企業と言う、問題が噴出。
今後はブラック企業が淘汰されることを願いつつ、自分の会社をしっかり見極め、今後の働き方についてもしっかり考えていくタイミングなのかもしれない。

【ブラック企業の辞め方】これであなたも、自分の人生生きられます。

子供の世代に少しでも暮らしやすい、素敵な社会にしていくためにも、まずは自分のために色々学びましょう。
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丸山 さとし
26歳から借金3000万を抱え、人生奮闘中。投げ出したり、逃げ出したくなりながらも、妻と子供とやってきました。現在39歳。明るく元気に楽しくやっております。 地元長野県松本の家族のブログも運営しております。 https://matsumoto-maru.com

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